私たちの周りにある製品にはマイコンなど様々な半導体や制御機器が組み込まれており、それを開発するITエンジニアの需要は増しています。
ITエンジニアの職種は、技術の進歩とともに細分化しており、今後も増えていく可能性があります。
まず、ITエンジニアを立場の違いで見てみると、システムエンジニアとプログラマーに分かれます。システムエンジニアは、システムの設計や開発にかかわる部分を担当しますが、その中にはクライアントのヒアリングをもとにどんなシステムを作り上げていくかを具体化する要件定義の作成、システムの基本設計やプログラミングの指示などを記載する詳細設計、実際の動きをテストする指示を出します。
プログラマーは、設計通りにプログラミングを行う、いわば実働部隊です。
ITエンジニアを分野別でみた場合ですが、ハード系とソフト系に分類されます。ハード系であるインフラエンジニアは、ネットワークやサーバー等の設計や運用、保守などを行います。
最近では、ネットワークは社会活動に必要なインフラという位置づけですし、サーバーは企業のデータ管理などに重要な役割を果たしているため、知識があり経験を積んだインフラエンジニアの存在は欠かせません。
ソフト系では情報セキュリティエンジニアの存在価値が増しています。
最近では悪意のあるウイルスなどを使って既存のシステムを不正利用するケースが増えていますが、情報セキュリティエンジニアは、セキュリティを考えたシステム設計をすることで、不正侵入や人為的な障害を防ぐ役割を果たしています。