システムエンジニアになったばかりの方は、説明や資料作成のために多くの時間がとられるようになったと感じる人は少なくないようです。実際、システムエンジニアにはプログラミングなどの技術的なスキルとともに、文章力や語彙力といった表現力が求められます。
システムエンジニアの仕事は、クライアントであるエンドユーザーの方の要望をくみ取り、実際にシステムを作り上げるエンジニアに必要な指示を出すというものです。
つまり、システムエンジニアは技術者でありながら、人との接点が多い仕事ということになります。プログラマーが機械に通じるプログラミングを行う必要があるように、システムエンジニアには、ヒアリングする人、指示を出す人など、それぞれに通じる言葉で説明する能力が求められるのです。
システムエンジニアは、エンドユーザーやプログラマーなど、立場やITスキル、着目する視点が異なる様々な人に説明し、こちらが意図したアクションを起こしてもらうことが必要です。
基本的には正しい日本語表現であることと、内容が正確であることが大前提ですが、エンドユーザーに向けて話す場合は専門用語などを極力避けて、システムを利用した時のイメージが容易にできるような仕方で表現することができます。
一方、開発エンジニアなどプログラムの仕様を正確に理解する必要がある人には、曖昧表現を避けて具体的に説明することが大切です。エンドユーザーは本来の業務に加えてプロジェクトを抱える忙しい立場であり、開発側もタイトなスケジュールが組まれることが多いため、長い説明ではなく、一言で分かる表現や、一目見てわかる資料作成がポイントとなります。
ほかにも、システムエンジニアにとってどのような表現力をどう高めるべきかを具体的に把握することで、目標を持ってスキルアップに望めるでしょう。